法律コラム
民事裁判と和解(第2回)

 裁判官は、自分の心証に従って和解を勧めているのか  以前に、裁判官の心証形成について書いたことがありますが、この点について触れる際には、まず、裁判官が結論をどちらだと考えているか、という意味における確信の程度という意味 […]

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民事裁判と和解(第1回)

1 はじめに  あるいは、弁護士というものは一般にそうなのかもしれませんし、私が元裁判官という経歴を有することもあってか、殊更に多いのかもしれませんが、裁判官から和解を勧められたがどうすればよいか、というような質問を受け […]

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記憶と真実の間

 記憶はあいまいなのですが、たしか、学生の頃に、新聞だったか書籍だったかで読んだエッセイで以下のようなものがありました。  すなわち、筆者は、学生時代に、友人と悪さをしたか何かで、教師に自分だけ殴られたそうなのです。この […]

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裁判官の「心証」形成について(第4回)

1 裁判所は、誰を尋問するかについてどのように考えるのか  前々回説明しましたように、訴訟の終盤とは、尋問をするのかしないのか、するとして誰をするのか、というのが問題となる時期です。これまで、説明したところによれば、尋問 […]

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裁判官の「心証」形成について(第3回)

1 訴訟の中盤における心証形成について   前回説明しましたように、訴訟の序盤は、裁判官が、当事者の主張の概要や、基本的な書証の有無やその内容を把握する時期といえます。もちろん、実際の訴訟において、今がどの段階にあるか教 […]

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裁判官の「心証」形成について(第2回)

1 訴訟の序盤、中盤、終盤について  近時色々と立法の動きもありますが、基本的には訴訟にかかる時間はケースバイケースです。被告側に原告の請求を争う姿勢のない訴訟であれば、1回で終わってしまうものもありますし、数としては少 […]

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人はいつ老いるのか

  例えば、判決に不服がある場合には、上訴をして上級審で争うことができる場合がありますが、法律上は、原則として、判決書の送達を受けた日から2週間以内に上訴をしなければならない旨の定めがあります(例外もありますが、詳細は割 […]

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裁判官の「心証」形成について(第1回)

1 はじめに 本ウェブサイトの私の紹介ページにも書いてありますが、私は弁護士になる前に15年間の裁判官経験を有しております。その中では、外国(留学及び法整備支援)や最高裁事務総局にいて、事件を担当していなかった時期もある […]

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債権譲渡制限特約について

0.はじめに  今回は、先般の債権法改正により変更された債権譲渡制限特約(譲渡禁止特約とも呼ばれる。以下「譲渡制限特約」という)に関する規律について取り扱いたいと思います。譲渡制限特約に関する規律の改正は、改正前から注目 […]

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仮差押えを検討すべき場合について

1.はじめに  「貸したお金を返してもらえない。」、「取引先に商品を売ったけれど、約束どおりの入金がない。」といったような場合、相手方に対して、訴訟を提起して金銭の支払を命じる判決を得るという手段を検討する必要があります […]

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